暑い季節になると行きたくなるのが「潮干狩り」です。
潮干狩りを1度もしたことがない人はどんな格好で行けばいいのか、どんな持ち物が必要なのか分からないことも多いと思います。
そこで、潮干狩りに最適な服装やおすすめアイテム、子供を連れて行くときに持っていくと便利なもの、持ち帰った後の処理までご紹介します。
潮干狩りに最適な服装
潮干狩りに行くときは足だけ水に浸かった状態になるので服装やシューズなどに注意したり、日差し・紫外線が直接首や腕に降り注ぐため防寒・日焼け対策を行うのが必須です。
潮干狩りは干潮になったときを狙ってアサリを採るため、ボトムスは短パンを選択することがおすすめです。
長いズボンの裾を折り曲げているとだんだんズレ落ちてくることもあるので、長いズボンは選ばないようにしましょう。
トップス&ボトムス
トップスについては、日焼けを防ぐためにもタンクトップは控えた方がいいでしょう。
肌の露出が多くなるほど日焼けしやすくなり、熱を持った部分が赤くなって皮が捲れることもあります。
大きめのTシャツを着ているとアサリを採るときに濡れてしまうこともあるので、トップスは普通のTシャツを選択して、丈が長いTシャツなどは避けるのがおすすめです。
ボトムスに関しては短パンを選んだり、男性の場合は海パンで潮干狩りを行うのも良いでしょう。
小さい子供を連れて潮干狩りに行くときは、長時間お尻を浮かせて座ることが難しいので、水着またはズボンやパンツ、おむつなどの着替えを持っていくようにしましょう。
UV対策は帽子&タオル
空が曇っていて天気予報では晴れにならなかったとしても、日焼け対策を行いましょう。
紫外線は晴れているときよりも曇っているときの方が多く日焼けしやすいので注意が必要です。
首には冷感タオルなどで首元が焼けないようにカバーし、腕や足などは水に強い日焼け止めクリームを塗って対応しましょう。
シューズ
スポーツサンダルやクロックスだと、土がサンダルの中に入って歩きにくくなったり、ガラスの破片や石、釣り針などでケガをしてしまうこともありますので、潮干狩りに行く場合はマリンシューズがおすすめです。
マリンシューズはクロックスやスポーツサンダルよりも価格が割高なのですが、潮干狩りだけでなく川遊びや海水浴、自宅でもプールなどの水遊びにも活用できます。
きちんと手入れしておけば1年で悪くなることもないので長く使うことが可能です。
子連れ時に持っておくと便利なアイテム
小さい子供を潮干狩りに連れて行くときは、ジップロックや砂遊びグッズなどを持っていくといいでしょう。
ジップロックはスマホを水没させないために使用することができ、子供によっては海で見つけた生き物や貝などの名前を知りたがる子供もいます。
ジップロックにスマホを入れておけば、濡れた手でも安心して操作することができますし、うっかり落としたとしても水没することがないので安全です。
大人はたくさんアサリを採ろうと必死になるのですが、小さい子供は長時間同じ作業をすることができず、最初の数十分から1時間くらいで飽きてしまうこともあります。
「いつ帰るの?」、「もう帰りたい」と言い始めることもあるので、潮干狩りから砂遊びにシフトチェンジして、大人も楽しく潮干狩りできるようにすることがポイントです。
潮干狩りにおすすめアイテム:忍者熊手
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忍者熊手とは、木の棒の先端に爪のような金属が付いている道具のことで、潮干狩り以外にも花壇やプランターなどの土おこしなどにも使われています。
忍者熊手を潮干狩りに持っていくことで砂の中からアサリだけを見つけることができます。
また、忍者熊手の大きさに引っかかるアサリだけを見つけることができるのでとても便利です。
中には、網が付いているものもあるのですが、潮干狩りをする場所によっては使用NGな場合もありますので、事前に潮干狩り会場に電話して確認を取ってから用意するといいでしょう。
潮干狩りにおすすめアイテム:熊手・バケツ・ざる
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潮干狩りの際は熊手の他にも、バケツやざる、網袋や軍手などを用意しましょう。
バケツは採ったアサリを入れるために使用するのですが、バケツだと海水や泥なども入ってしまうので、後できれいに洗ったり持ち運びするのも大変です。
ざるや網袋などがあると、海水や泥などが網の間から抜け落ちてくれるので便利です。
最初は網袋などにアサリを入れながら潮干狩りを行い、途中で網袋ごと水で洗い流して、海水や泥などが少なくなったらバケツに入れ直すといいでしょう。
潮干狩りのときは軍手を持っていくのもおすすめです。
熊手を持っている手と逆の手に付けることで、アサリを採ってバケツやざる、網袋に入れる際にケガをする可能性が低くなります。
潮干狩りにおすすめアイテム:イス
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潮干狩りはお尻を水に浸けずに行うため、小さい子供はもちろんのこと大人でも中腰で腰や足が痛くなることがあります。
折りたたんで持ち運べる小さなイスであれば潮干狩りにも便利ですし、キャンプなどで使う大きなチェアーではないので場所も取りません。
アサリは1ヶ所に複数群れていることが多いので、イスをセットする前に熊手で砂の中を探り、数個出てきたときにセットしてその周辺を探ってみましょう。
周りを探ってもアサリが出てこなくなったときは、場所を変えて再度イスをセットすれば腰や足を痛めることもなくなります。
潮干狩りにおすすめアイテム:空のペットボトル
潮干狩りで採ったアサリは料理する前に砂抜きを行わないと、アサリを食べたときに「ジャリッ」と砂を感じることがあります。
自宅で作る塩水よりも海水を持ち帰った方が砂抜きしやすいと言われています。
空のペットボトルは海水を持ち帰るときに使用するアイテムです。
ペットボトルの量は人数やアサリを持ち帰る量によっても異なります。
空のペットボトルは波に流されたときのことなども考慮して、多めに用意しておくといいでしょう。
潮干狩りにおすすめアイテム:薄手の上着
気温が温かくなると上着は必要ないと思ってしまうこともありますが、潮干狩りでは足だけ水に浸かっている状態となるため、長時間にわたり潮干狩りを行うときは体が冷えて寒さを感じてしまうこともあります。
濡れてもいい薄手のパーカーやラッシュガードなどで体が冷えないようにするのも一つの方法です。
特に晴天ではなく曇っているときは肌寒さを感じてしまうことがありますので、潮干狩りに行くときは必ず常備しておくのがおすすめです。
タンクトップなんかは日焼けしてしまうので注意しておきましょう!
潮干狩りにおすすめアイテム:絆創膏
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潮干狩りでは貝の破片やガラスの破片、石などで足や手を切ってしまうこともあります。
特に小さい子供を一緒に連れて行く場合はケガをしやすくなりますので、水に強い絆創膏を持っていくと安心です。
傷口は海水で洗い流してから絆創膏をするのも一つの方法なのですが、砂がキズ口に入り込んでしまい余計キズが悪化してしまうこともあります。
そんなときは海水は使わず、消毒液でキズ口をきれいにしてから絆創膏を張るようにしましょう。
潮干狩りにおすすめアイテム:着替え・タオル
小さい子供だけでなく、小中学生や大人も着替えやタオルを持っていくと安心です。
絶対に服を濡らさないと思っていても、アサリを採るのに夢中になったり、不意に波がきてボトムスやTシャツなどが濡れてしまうこともあります。
着替えやタオルがない場合は家に着くまで海水が付いたベタベタな洋服をずっと着ている羽目になりますので、Tシャツやタオル、下着などは予備用としてカバンに入れたり、車に積んでおいた方がいいでしょう。
潮干狩りにおすすめアイテム:日焼け止め
日焼け止めの種類によっては数十分から2時間程度で効果が切れてしまうこともあります。
効果が切れた場合は日焼け止めを塗っていても意味がなくなり、日焼けしてしまうので注意しましょう。
潮干狩りをするときは直前に日焼け止めを塗る、または再度塗り直して効果が切れないようにするのがおすすめです。
水でも落ちないものを使用すれば、足や手が海水に浸かっても日焼け止めが落ちることがなくなります。
絶対に日焼けしたくない人は水に強い日焼け止めを選びましょう。
潮干狩りにおすすめアイテム:クーラーボックス
クーラーボックスは潮干狩りで採ったアサリを鮮度を保った状態で持ち帰れるアイテムです。
「採ったアサリを入れるし、クーラーボックスは大きい方がいいのかな?」と思うこともあります。
ただ、行きは飲料水などを冷やすために使用しても帰りは少なくなるので、そこまで大きなクーラーボックスを用意する必要はありません。
アサリを持ち帰る量は潮干狩りの会場によっても異なり、1人で数g、100gでいくらと決められています。
大きなクーラーボックスを用意しても荷物になっただけというケースも多いのです。
潮干狩りに行く人数や事前に会場に確認しておくと、無駄な荷物を省くことができます。
潮干狩りにおすすめアイテム:レジャーシート
潮干狩りは1日中海の中でアサリを採るわけではないので、休憩やお昼を食べるときなども考慮して大きなレジャーシートを用意しておくことがおすすめです。
近年、潮干狩り会場では「カラスの被害」も増えています。
カラスが荷物をあさったり、お昼に食べようと思っていたお弁当やおにぎり、パンなどが食べられてしまうこともあります。
レジャーシートは荷物やお昼ご飯などを隠すように上下でサンドして、上から重しをしておけば荷物に砂が付いたり、カラスが入り込む可能性も低くなります。
潮干狩りにおすすめアイテム:サンシェード
アサリを取る作業や足腰が疲れたとき、お昼を食べるときなどに大活躍してくれるのがサンシェードです。
近年はワンタッチでテントを組み立てられるものもありますので、クーラーボックスや着替えなど貴重品以外はサンシェードの中に置いて置くのもおすすめです。
特に小さい子供を連れて潮干狩りに行くときは思ったよりも疲れます。
直射日光を避けるためサンシェードで日陰を作り、休憩用のスペースとして確保しておきましょう。
潮干狩りを安全に楽しむために抑えて起きたい注意点
潮干狩りを行うときは、アサリを採っていい区域とそうでない区域があるので注意が必要です。
アサリを採っていい場所で潮干狩りをしないと密漁となり、逮捕される可能性があります。
潮干狩りができる会場によっても使っていい道具が定められていたり、アサリは一定の大きさよりも小さいものは持ち帰ることができないなどのルールがあります。
また、潮干狩りの会場によっては入場料がかかるところもありますので事前に確認しておきましょう。
潮干狩りシーズンは普段無料で駐車できる場所でも、このシーズンだけは駐車料金がかかりますので、入場料は無料のところを選ぶのがおすすめです。
さらに、会場によっては熊手などの道具をレンタルできるところもあるので、持っていく荷物を減らしたいときはレンタルできるところを探しておくのも一つの方法です。
5~6月の潮干狩りシーズンは30度を超える日もあります。
アサリを採るのに夢中になってしまうと知らず知らずにうちに脱水症状を引き起こしてしまうこともありますので、潮干狩りをしている最中も小まめに水分を補給して、熱中症にならないように気を付けましょう。
潮干狩りは干潮2時間前から干潮時までがベストなタイミングとなりますので、事前にネットなどで干潮の時間帯を調べたり、悪天候に見舞われないか確認しておくことも大切です。
潮干狩りでアサリを上手に採るには?
アサリは呼吸する際に吸水管という管を砂から出して呼吸するため、砂をよく見ると小さな穴が開いていることが分かります。
そのため、波打ち際や小さな穴がたくさん開いているところを狙って、熊手で探してみるとたくさん見つかることがあります。
熊手で10cmくらい掘ってもアサリが出てこない場合は、その周辺にはいないのかもしれません。
1つでも出てきたら同じ場所を掘るのがおすすめですが、1つも出てこないようであれば他のポイントを探してみましょう。
アサリは砂が固いところよりも、砂が柔らかいところに生息していることが多いです。砂が柔らかいところを探すこともポイントと言えるでしょう。
スポーツサンダルなどはサンダルの底が分厚くなっています。そのため歩いただけでは砂が固いのか柔らかいのかを判断するのが難しいです。
マリンシューズはスポーツサンダルよりも底の部分が柔らかく、砂の感触も足の裏に伝わりやすいので、砂が固いか否かを判断することができます。
場所を変えながら熊手などで探したり、砂に小さな穴が開いているのを探すのが面倒な場合は、マリンシューズで砂の硬さを見極めてアサリが良そうなポイントを探すのもおすすめです。
アサリの持ち帰り方と処理方法
潮干狩りで採ったアサリは真水や海水に浸けた状態で持ち帰る人もいるのですが、この持ち帰り方だとアサリが弱ってしまうので注意しましょう。
アサリは持ち帰る前に真水で洗い、口が閉じた状態でクーラーボックスに入れるのがおすすめです。
真水で良く洗うことで鮮度が保たれ、アサリの周りに付いた砂や汚れを落とすことができます。
アサリの周りに付いた砂などを落としてから持ち帰れば、自宅でアサリを洗うときも面倒な作業がなくなります。
持ち帰ったアサリは軽く水洗いした後、ボールや桶などに平らに並べて空のペットボトルに入れた海水をその上から注ぎ込みます。
海水に浸かったアサリは口を開き、貝の中に溜まった砂を吐き出します。
その際、ボールや桶の周りが海水で水浸しになってしまうので、それを防ぐためにもボールや桶の上から新聞紙をかぶせて水が飛び散らないようにしましょう。
新聞紙をかぶせてから4~6時間程度放置し、完全に砂を吐き出すまで待ちましょう。
時間がないからと1~2時間程度で砂抜きをやめてしまうと、貝の中に砂が残った状態になり美味しい料理が作れなくなるので注意しましょう。
また、一晩以上海水に浸けたままにするとアサリが死んでしまいます。
4~6時間を目安にして、砂抜きが終わったら早めに調理しましょう。
まとめ
潮干狩りに行くときは洋服や紫外線対策、シューズなどに注意しましょう。
ベストな服装で行けば紫外線や砂、水なども気にする必要がなくなるので、思う存分潮干狩りが楽しめます。
持っていく荷物を極力減らしたいときは、熊手などのレンタルが可能な会場を探しましょう。
着替えやイス、絆創膏などはあると便利ですし、レジャーシートやサンシェード、クーラーボックスなどは潮干狩りには必須アイテムです。
大きいものだと荷物になりますので適度なものを選びましょう。