東京から新幹線で約1時間、長野・軽井沢で過ごす親子1泊2日モデルコースです。雲場池の紅葉、旧軽井沢銀座の食べ歩き、星野エリアのハルニレテラスまで、4〜6歳の子ども連れでものんびり歩ける王道プランを、編集部からのコメントを添えて紹介します。
明治の昔から多くの文化人と家族に愛されてきた、高原のリゾート地。
木漏れ日が落ちる雲場池の遊歩道、そぞろ歩きが楽しい旧軽井沢銀座、街灯の少ない夜に広がる星空。
紅葉の深まるこの時期は、池に映る水鏡がもっとも美しくなる季節でもあります。
軽井沢ってどんなところ?
長野県東部、浅間山の南麓にひろがる標高約1,000mの高原リゾート地。
明治期に英国人宣教師A・C・ショーが避暑地として紹介して以来、約140年にわたって多くの文化人・経営者・家族に愛されてきました。
夏は涼しく、新緑と紅葉の季節は森の表情が一気に変わる場所。
東京駅から北陸新幹線「はくたか」「あさま」で軽井沢駅まで約1時間〜1時間20分、車なら首都圏から高速一本で向かえるので、子連れでも移動の負担が少ないのが魅力です。
同じ長野の高原で紅葉を楽しむなら、蓼科で親子で楽しむ1泊2日|白樺湖と蓼科牧場でめぐる紅葉の高原も参考になります。

1日目 ─ 雲場池と旧軽井沢銀座をのんびり散歩

13時ごろ、軽井沢に到着。
まず向かいたいのは雲場池(くもばいけ)です。
雲場池は旧軽井沢エリアにある、湧き水を水源とする小さな池。通年24時間開放・入場無料で、一周20分ほどの遊歩道はベビーカーでも歩きやすい道が中心です。
新緑シーズン(5〜6月)は水面に映る緑が、紅葉シーズン(例年10月中旬〜11月上旬)には赤・黄・緑が重なる水鏡が広がり、季節ごとにまったく違う表情を見せてくれます。
「スワン・レイク」の愛称で呼ばれるほど水面が静かで、子どもにとっても初めての「鏡のような池」との出会いになるはずです。
雲場池をひと巡りしたら、旧軽井沢銀座通りへ。
約750mの石畳の商店街は、ジャム専門店・ベーカリー・お土産物屋・コーヒースタンドが並ぶ、軽井沢いちばんの賑わいエリアです。
沢屋のジャム、腸詰屋のソーセージ、ミカド珈琲の名物モカソフト。
大人にも子どもにも、それぞれの「ちょっと食べたい」が見つかります。
歩きながらの食べ歩きは、軽井沢散歩のささやかな贅沢です。
テレビや雑誌でもよく紹介される通りで、グルメも手軽に楽しめるので、子どもの「ちょっと休憩したい」にも対応しやすい場所です。

商店街を抜けた先には、日本聖公会 軽井沢ショー記念礼拝堂(軽井沢の歴史が始まった地と呼ばれる小さな教会)もあります。
見学は9時〜17時(冬期は〜16時)で、礼拝中は中に入れないため、入口の案内で見学可の表示を確認してから入りましょう。立ち寄ると、子どもに「ここから軽井沢の歴史が始まったんだよ」と話してあげられる、ちょっと特別な場所です。
夜、星空のもとで家族の時間
夕方、宿へチェックイン。
軽井沢には、星野エリアの「星のや軽井沢」「BEB5軽井沢」、旧軽井沢の老舗ホテル、ファミリー向けプリンスホテルなど、世界観の違う宿が揃っています。
星野エリアに泊まると、星野温泉トンボの湯(日帰り温泉)や、夜のハルニレテラスのライトアップ散歩がそのまま宿のアクティビティになります。
ファミリーで気軽に泊まりたいなら、軽井沢駅直結のプリンスホテルが移動の負担も少なくおすすめです。
温泉と街歩きをあわせて楽しみたい家族旅なら、草津温泉で親子1泊2日モデルコース|湯畑・湯もみショーと西の河原公園もあわせてどうぞ。

軽井沢は別荘地として景観条例が整っているため、街灯が控えめで、夜空が暗く保たれています。宿のテラスや、星野エリアのウッドデッキで空を見上げると、都会では見えない星が驚くほどたくさん見えます。
2日目 ─ ハルニレテラスとショッピングプラザ
朝、宿で朝食を済ませてチェックアウト。
2日目の主役は、軽井沢の「森の中で過ごす朝」と、「家族で買い物を楽しむ午後」です。
① ハルニレテラスで朝の森さんぽ

星野エリアにある、ハルニレの木立に囲まれた小さな商業施設。
湯川沿いに架けられたウッドデッキを、カフェ・ベーカリー・雑貨店・レストランが並ぶように囲んでいます。
朝のうちに訪れると、人がまだ少なく、木漏れ日の中を歩くだけでも気持ちのいい時間に。
川魚を眺めたり、ベーカリーで焼きたてのパンを買って外のベンチで食べたり、子どもにとっては「お店に行く」というより「森で過ごす」感覚に近いはずです。
※ハルニレテラス内の店舗は、ベーカリー系が8時台、ショップやカフェが10〜11時オープンと、営業開始時間が店舗ごとに異なります。朝食目当てで訪れるなら、星野エリアの公式サイトで営業時間を事前にチェックしておくと安心です。
② 軽井沢・プリンスショッピングプラザ

軽井沢駅南口直結、芝生の広場を囲むように国内外約240のショップが集まる大型アウトレット。
子ども服・スポーツブランド・キッチン雑貨・お土産まで、家族全員の買い物が一度に揃います。
中央の芝生広場では、子どもが走り回ったり、ボール遊びをしている家族も多く、長時間でも飽きにくいのが大きな魅力。
授乳室・ベビーカーレンタル・キッズトイレも整備されていて、子連れの動線がよく考えられています。
③ ランチは信州そばかベーカリーで
軽井沢の昼食といえば、信州そば、または地元ベーカリーのテイクアウトが定番。
そばであれば「川上庵 軽井沢本店」、ベーカリーなら「ハルタ」「沢村」など、家族でシェアしやすい店が複数あります。
軽井沢駅周辺は、ピーク時間帯のランチがどこも混雑するため、11:30ごろの早めの入店、あるいはアウトレット内のフードコート活用が、子連れには現実的な選択肢になります。
旅のしおり ─ 1泊2日モデルコース
軽井沢駅到着、宿に荷物を預ける
東京駅から新幹線で約1時間。改札を出たら宿のチェックインカウンターまたはコインロッカーに荷物を預けて、身軽に動き出します。
雲場池をのんびり散策
遊歩道を一周(約20分)。水面に映る新緑または紅葉を、家族写真にも残しておきたい場所です。
旧軽井沢銀座を散歩、おやつタイム
ジャム・ソーセージ・モカソフトなど、歩きながらの食べ歩き。ショー記念礼拝堂まで足を延ばしても。
宿にチェックイン、夕食まで休憩
星野エリアまたは旧軽井沢・駅前のホテルへ。温泉付きの宿なら、夕食前にひと風呂を。
夕食、夜は星空さんぽ
宿でゆっくり夕食を楽しんだあと、テラスや宿の周りを家族で散歩。街灯の少ない軽井沢ならではの星空を。
ハルニレテラスで朝の森さんぽ
湯川沿いのウッドデッキを散歩。ベーカリーで朝食、川を眺めながらコーヒーを。
軽井沢・プリンスショッピングプラザ
子ども服・スポーツ用品・お土産まで一気に。芝生広場で休憩しながら家族のペースで。
ランチ、軽井沢駅から帰路へ
信州そばまたはベーカリーで軽めに。新幹線改札まで徒歩2分の距離が、最後の最後で効いてきます。
親子で行く前にチェックしたいこと
何歳ぐらいから楽しめる?
雲場池やハルニレテラス、旧軽井沢銀座は、ベビーカーでも歩ける道がほとんど。0〜2歳でも家族の時間としては十分に楽しめます。「自分で歩いて選べる」体験を重視するなら、4〜6歳ごろがいちばん満足度が高い年齢です。
ベビーカーは使える?
雲場池の遊歩道、ハルニレテラスのウッドデッキ、プリンスショッピングプラザは、ベビーカーでスムーズに移動できます。一方、旧軽井沢銀座の石畳は段差があるので、抱っこ紐との併用が安心です。
車なしでも回れる?
このモデルコースは車なしを前提に組んでいます。軽井沢駅から雲場池・旧軽井沢銀座へは町内循環バスまたはタクシーで約5分。ハルニレテラスへは町内循環バスで約15分。プリンスショッピングプラザは駅直結なので、徒歩のみで完結します。
雨の日のプランBは?
軽井沢絵本の森美術館(ムーゼの森)、軽井沢エルツおもちゃ博物館、ハルニレテラス内のショップ、プリンスショッピングプラザのアーケード部分など、屋内・半屋内施設が充実しています。※両美術館は冬期(11〜1月頃)は10時〜16時営業・火曜休館のため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
おすすめのシーズンは?
新緑が美しい5〜6月、涼を求める7〜8月、紅葉の10〜11月が三大シーズン。雲場池の紅葉は例年10月中旬〜11月上旬が見頃です。冬の雪遊びと温泉を目的にするなら、伊香保温泉で親子1泊2日モデルコース|365段の石段街とロープウェイ・グリーン牧場のような温泉地選択も検討してみてください。
アクセスは?
新幹線:東京駅から北陸新幹線「はくたか」「あさま」で軽井沢駅まで約1時間〜1時間20分(「かがやき」は軽井沢に停車しません)。
車:上信越自動車道・碓氷軽井沢ICから約20分。ピーク期の高速道路・町内道路は渋滞しやすいので、新幹線利用が子連れには圧倒的に楽です。
森の記憶を、家族の彩りに
雲場池の水鏡、旧軽井沢銀座の石畳、ハルニレテラスの木漏れ日。
軽井沢の1泊2日は、派手なアトラクションがあるわけではないけれど、「家族で同じ風景を見た」という記憶が残りやすい旅です。
子どもが大きくなって「あのとき、池のまわりを歩いたね」と笑い合える日が来るとしたら。
それだけでも、この旅にはきっと意味があります。
子どもとの暮らしに、もっと彩りを。
※料金・営業時間などは2026年11月時点の情報です。お出かけ前に公式サイトでご確認ください。